忘れ物だらけの子ども時代とADHD気質|「だらしないだけじゃなかった」と気づくまで

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忘れ物だらけの子ども時代とADHD気質|「だらしないだけじゃなかった」と気づくまで

はじめに|忘れ物だらけだった子ども時代を思い出す朝、ありませんか?

朝、子どものランドセルや通園バッグをチェックしていて、ふと、こんなことを思う瞬間はありませんか?

  • 「あ、また連絡帳入れ忘れてる…」
  • 「プリント、どこに置いたっけ?」
  • 「この感じ、昔の自分そっくりだな…」

僕自身、子どもの頃から忘れ物だらけでした。
連絡帳、プリント、体操服、宿題。
「今日は全部そろってるはず」と思って学校に行っても、先生に「◯◯くん、また忘れてるよ」と言われる日々。

そのたびに、周りの大人からはこう言われていました。

「だらしないだけ」
「やればできるのに、ちゃんとしないから」
「注意力がないだけでしょう」

何度も言われるうちに、
「忘れ物をする自分=だらしない、ダメな自分」
というイメージが、心の中にどんどん積み上がっていきました。

大人になった今でも、鍵・財布・スマホの「うっかり忘れ」が続くと、つい昔の言葉が頭の中でリフレインします。

「またやってるよ、自分…」


※この記事は、医療の専門家ではない一人の体験談です。
診断や治療については、必ず専門機関に相談してください。

僕は社会人1年目のときにADHD(注意力優勢タイプ)と診断を受けました。
そのとき初めて、子ども時代の「忘れ物だらけ」の背景に、脳の特性や環境要因があったかもしれないと知りました。

この記事では、

  • 忘れ物だらけだった子ども時代をどう受け止め直したか
  • 朝活×思考整理で、過去の自分との付き合い方をどう変えてきたか
  • 今の自分や子どもへのイライラを、少しやわらげる視点

を、僕自身の体験をベースにお話しします。

「この記事では、朝活×勉強×思考整理の視点から、この“忘れ物だらけだった子ども時代”の悩みを、一緒に言語化していきます。」


「だらしない子」だった?忘れ物の裏側にあったもの

忘れ物=性格の問題だと思っていた子ども時代

子どもの頃の僕は、とにかく「準備」がうまくできないタイプでした。

  • 明日の持ち物を前日にそろえられない
  • 連絡帳を書き写し忘れる
  • プリントをランドセルに入れたつもりで机に置きっぱなし
  • 委員会のプリントを配るのを忘れて家まで持ち帰る

もちろん、自分なりに「気をつけよう」とはしていました。
でも、うまくいかない。

そんな僕に返ってくる言葉は、だいたい決まっていました。

  • 「だらしない」
  • 「ちゃんと見なさい」
  • 「何回言ったらわかるの」

何度もくり返されるうちに、
「忘れ物をする自分=ダメな自分」
というイメージが、心の中にべったり貼りついていきました。

あとから知った「発達特性かもしれない」という視点

社会人になってから、仕事の段取りや期日管理でつまずき、上司に勧められて受診したことがきっかけで、僕はADHD(注意力優勢タイプ)と診断されました。

そのとき、医師からこんな説明がありました(あくまで僕の理解ベースです)。

  • 一つのことに集中しすぎて、他の情報を見落としやすい
  • 視界に入っているのに、頭の中で処理されないことがある
  • 同時に複数のことを意識するのが、もともと苦手な脳の傾向がある

つまり、子ども時代の「忘れ物だらけ」も、
怠けていたわけでも、わざとでもなく、脳の情報処理のクセが影響していた可能性があるということ。

もちろん、これはあくまで一人の体験談であって、「忘れ物が多い=みんなADHD」という話ではありません。

でも、僕にとっては

「あれは全部、自分の性格のせいだったわけじゃないのかもしれない」

と気づけたことが、とても大きな転換点でした。

「特性のせい」にしたくない気持ちとの葛藤

一方で、こんな気持ちも出てきます。

  • 「特性のせい」と思うのは、なんだか甘えのような気がする
  • とはいえ、全部を「努力不足」として抱え込むのもしんどい

この板挟みの感覚って、とても苦しいですよね。

僕は、この葛藤をそのままにしておくと、どこかでまた「自分を責めるループ」に戻ってしまうことに気づきました。

そこで始めたのが、朝活の10分を使った“子ども時代の棚おろしメモ”です。


忘れ物だらけの子ども時代を、朝活でやさしく整理してみる

ここからは、僕が実際にやってみてラクになった「過去の自分との付き合い方」を、朝活ノートの形で紹介します。

どれか一つでも、「やれそう」と感じたものだけ試してみてください。

工夫1:忘れ物エピソードを「がんばっていた証拠」として書き出す

まずやってみたのは、忘れ物エピソードを“失敗リスト”ではなく“がんばりリスト”として書くこと。

朝の静かな時間に、A4用紙かノート1ページを使って、

  1. 左側に「忘れ物のエピソード」
  2. 右側に「そのとき実はがんばっていたこと」

を書き出していきます。

例:

  • 【エピソード】図工の用意を忘れた
    →【がんばっていたこと】前の日、宿題と漢字テストの勉強をなんとか終わらせて寝た
  • 【エピソード】遠足の日、ハンカチを忘れた
    →【がんばっていたこと】前日の夜、自分で持ち物を何度も確認してリュックを詰めた

こんなふうに、「忘れ物の裏にあった“頑張り”」をあえて言語化してあげると、子ども時代の自分に対する視線が、少しやわらかくなります。

工夫2:大人の目線で「その子にかけてあげたかった言葉」を書いてみる

次のステップは、当時の自分に、大人の自分がかけてあげたかった言葉を書き出すこと。

  • 「忘れ物多いよね」ではなく
    →「いっぱい抱えながら、よく学校に行ってたね」
  • 「だらしない」ではなく
    →「一気に全部はむずかしいよね。ひとつずつ試そうか」

朝の10分で、1エピソードに対して一言だけ書く。
それだけでも十分です。

これは、「過去を美化する」というよりも、当時の自分を一人の“子ども”として扱い直す作業に近い感覚でした。

工夫3:今の子どもへの「声かけテンプレ」を作っておく

もし自分の子どもにも忘れ物が多いなら、イライラする前に「声かけテンプレ」を作っておくのもおすすめです。

朝活ノートに、こんな感じのフレーズをメモしておきます。

  • 「忘れ物が多い=ダメ」じゃなくて、
    「準備の仕組みがまだ育っている途中なんだよ」という言い方
  • 「なんでできないの?」ではなく、
    「どこでつまずきそうか、一緒に考えようか?」
  • 「ちゃんとしなさい」ではなく、
    「明日は一つだけ、増やしてみようか」

その場であわてて言葉を探すと、どうしても昔の「叱られた言葉」が出やすくなります。

朝の落ち着いた時間に“未来の自分が使う言葉”を準備しておくことで、感情ではなく「設計済みの言葉」で関われる確率が、少し上がりました。


僕の朝活ログ例|忘れ物と向き合う10分ノート

ここでは、実際の朝活の流れの一例を紹介します。
読者の方は本業一本でがんばっている前提なので、「仕事の段取り」と「心の整理」を中心にしています。

僕の朝活タイムライン(例)

  • 4:30 起床・白湯を飲む
  • 4:40〜4:50 「子ども時代棚おろしノート」10分
  • 4:50〜5:10 資格の勉強 or 仕事にいかせそうな本を読む
  • 5:10〜5:30 今日の仕事の段取りメモ/ToDo整理
  • 5:30〜 家事・子どもの準備にシフト

忙しい日でも、
「10分だけは、過去の自分にやさしい目線を向ける時間」
としてキープするイメージです。

ノートの簡単フォーマット

A4用紙かノート1ページを3つのゾーンに分けて使っています。

  1. 【過去のエピソード】
     → 忘れ物や、怒られたシーンを一言で書く
  2. 【そのときのがんばり】
     → 無理やりでもOKなので、「実はやっていたこと」を探す
  3. 【今かけてあげたい言葉】
     → 大人の自分として、その子に一言だけメッセージを書く

例:

  • 過去のエピソード:
    図工の時間に道具一式を忘れた
  • そのときのがんばり:
    その前の時間のテスト勉強を朝ギリギリまでしていた
  • 今かけてあげたい言葉:
    「テストも図工も、一人で全部はむずかしいよね。
     次からは、誰かと一緒に確認する方法も試そうか」

きれいに書く必要はまったくありません。
むしろ、ぐちゃぐちゃの殴り書きでOKです。

大事なのは、

  • 「全部自分が悪かった」と思い込んでいる記憶に、
  • 別のラベルをそっと貼り直してあげること

だと感じています。


今日から試せる「最小の一歩」

最後に、今日からできる一歩を、すごく小さく3つにしぼってみます。

  1. 「昔の忘れ物エピソード」を一つだけ書き出す
     …箇条書きで1行だけでOKです。
  2. そのとき「実はがんばっていたこと」を1つ探す
     …こじつけでもいいので、「あれもしてたな」を思い出してみる。
  3. 今の自分から、その子に一言だけメッセージを書く
     …「ちゃんとしなさい」以外の言葉を選んでみる練習として。

これだけでも、「忘れ物だらけだった自分=ダメ」という図が、少しずつゆるんでいきます。

いきなり過去を全部ポジティブに書き換える必要はありません。
要領が悪いまま、1エピソードずつ扱っていけばいいと、僕は思っています。


関連noteのご紹介|もっと深く知りたい方へ

この記事では、「忘れ物だらけだった子ども時代」を、朝活とノートを使ってやさしく整理する方法をお話ししました。

実は、社会人1年目でADHDと診断されてから、「努力ってなんだろう」「怠けとの違いはどこにあるんだろう」と悩み続けた時期があります。

そのあたりの裏側のストーリーは、note記事でより詳しくまとめています。

  • 子ども時代〜社会人1年目までのつまずき
  • 「努力不足」と言われ続けた僕の解釈がどう変わっていったか
  • 今でも悩みつつ、どう折り合いをつけているか

などを知りたい方は、こちらも覗いてみてください。

🔗 note無料記事
『がんばっているのに報われない…社会人1年目でADHDと知って、努力の意味が変わった話』
https://note.com/pon2note/n/na6443ff1293e

また、「心が疲れた日のために、すぐ読み返せる“整える言葉”がほしい」という方には、有料noteも用意しています。

  • 自分責めが強くなったときに読みたい言葉
  • 僕自身が落ち込んだ日に救われた、短いフレーズ集
  • 印刷して手元に置いておける形

🔐 note有料記事
『整える言葉 10選 —心が疲れた日のために—』
https://note.com/pon2note/n/nd0a310652b9f

“要領が悪いまま進む大人”同士、ゆっくり一歩ずつ、自分との付き合い方を整えていけたらうれしいです。

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